医学博士 山崎由久
VRC®開発者 元JAMMS(有人宇宙システム)プロジェクトディレクター SAFE永久学会員 東邦大学医学部博士号取得 米空軍航空学学校修了
経歴
東京教育大学(現筑波大学)卒業後、航空自衛隊に入隊(航空医学実験隊、航空開発集団医務官等で勤務)航空自衛隊において、T-4中等練習機の開発時にライフサポートシステムとしての射出座席、搭載酸素発生装置、キャノピー破砕システムの開発、試験に着手し、また、パイロットの訓練システムとしての、遠心力発生装置、低圧訓練装置、空間識訓練装置の開発、試験及び訓練の実施を行う。
その時にこれらの開発の業務表彰を2回受賞、SAFE(米国本部)より日本人で唯一、表彰状と永久学会員を表彰される。
その後、川崎重工業に入社。航空宇宙技術本部、宇宙機器設計部にて宇宙飛行士の訓練設備(低圧j環境訓練、閉鎖環境訓練、無重力環境(プール)等)の設計に携わる。
更に無重力環境で必要な宇宙服の導入に着手し、それらの設備に用いた宇宙飛行士候補者の訓練を実施するために、JAMSS(有人宇宙システム)に入社、これらの訓練を実施、さらにJAXA(宇宙開発事業団)との契約で宇宙飛行士の健康管理計画書の作成、健康管理業務の研究支援の実施、宇宙飛行士の航空宇宙生理学の講義を実施。
宇宙船内の宇宙飛行士は無重力環境のため筋力低下、骨減少対策のために週6日、毎日2時間のトレッドミル走行、筋力トレーニングを実施している。
これを短時間で筋力トレーニング効果を得られる可能性がある、「血流制限(BFR)トレーニング」に着目し、宇宙船内使用を目的に研究を重ねて自動的に正確な血流制限トレーニングの適正圧を計測できる装置を開発、現在はJAXAに提案を予定している。
高齢化社会の健康寿命延伸を目的として、開発当初は高額だった自動装置を広く一般に利用されるよう各種のVRC®を開発、現在も血流制限(BFR)トレーニング装置の研究、開発、普及に努めている。
VRC特許一覧
1. 静脈還流制限カフ: 特許第5202585号、2013,2,22
2. 静脈還流制限状態設定装置:特許第5599370号、2014,8,22
3. 筋力トレーニング用具:特許第5501337号、2014,3,20
4. 筋力強化法(貯血トレーニング): 特願2013-256393 2013,12,11
5.駆血治療装置:特許第6143301号、2017,5、19.
6.多連カフ:特許第6109138号、2017,3,19
7.電気刺激電極付き多連カフ:特許第6341898号 2018,5,25