9年あまりに渡って、取り組んで参りました、フィットネスクラブの会員定着のための退会者を予測するシステムについて、この度、大変歴史と権威ある(一社)日本体力医学会の学会誌の「体力科学」に採択されました。

〔タイトル　フィットネスクラブの新規会員における早期退会リスクを推定するモデルの開発　共同第一著者　根本裕太、菊賀信雅　71巻5号　10月1日掲載　〕

フイットネスクラブ入会時に、アンケートを実施することで、入会時に1年以内退会する会員の退会確率を予測し、確率の高い会員からフオローアップすることで、退会者を減らし、会員定着に繋げるシステムです。

先行の研究では、入会から数ヶ月経って利用実績を加味した形での予測するものはありましたが、新規会員の40～65%は、3～6か月以内で退会してしまうため、それでは遅いことが課題でした。

今回は、入会時に予測するため、スタート時からフオローできるので、確実にハンドリングすることで、退会者を減らすことが出来ます。

入会時の予測は、世界でも例がなく、この事が、フィットネス業界に少しでも役立つのではと思っています。

現在約７０%の予測性能ですが今後は、外的妥当性を検証し更なる精度を上げてまた、フォローアップ内容も充実させることで、定着を図ります。

フィットネスクラブは、今年に入って少しずつは、上向きになっているもののコロナの影響でまだ、フィットネス業界は、コロナ前まで戻っていません。なんとか、少しずつでも進めて行ければと思っています。

大変、ご尽力いただいた根本先生、及び共同研究者の先生方、本当にありがとうございました。

おかげさまで、当社　(株)プロフィットジャパンも7月で、丸30年の節目の年であり、さらなる社会貢献、フィットネス業界のお役に立てるよう頑張らないといけません。

思いがけず、54歳で研究の世界に足を踏み入れ、おかげ様で3本目の論文です。本当にありがたいことです。

今後とも、ご指導等いただければ幸いです。

よろしくおねがいいたします。

(株)プロフィットジャパン　代表取締役

東京医科大学公衆衛生分野、客員研究員

　博士(医学)　　菊賀　信雅