VRCトレーニングは、非常に効果が高く安全に出来るため、
すでに血流制限トレーニングを指導しているトレーナーがVRCを取得することがあります。
その理由は個人差に捉われず、正確に静脈を制限できるためです。
血流制限トレーニングとは人間の体にある動脈と静脈のうち身体の浅いところを通る静脈だけを締めて制限します。
すると、血液を送り込む動脈は動き、静脈が制限されるので、血液が貯まっていって、
その状態でトレーニングをすることで軽いトレーニングでも高い効果が出せるのです。
この静脈のみを締めることは難しく、どのぐらい締めればいいかは個人差があり、
通常だと何十時間もの研修を受けたり、研修の後も先輩トレーナーについて何年間もの経験を積んで技術を習得していきます。
強く締めすぎると、動脈まで制限してしまい血栓が発生するリスクや筋肉や神経を傷めるリスクがあります。
しかし、やはり人が判断するため、適正圧を間違えてしまうこともありますし、
トレーナーによっては独自の考え方に基づいて圧を設定するため、リスクを伴う場合があります。
もちろん、知識と経験を積んだトレーナーの技術力や適正を見極める目は素晴らしいものです。
ですが、時にはそれでも判断を誤って強く締めすぎてしまうケースもありますし、
まだ経験が浅いトレーナーは先輩トレーナーから教わったことをうまく消化しきれずに、間違えてしまうこともあります。
そして、場合によってはその判断が大きな事故につながる可能性もあります。
かと言って、あまり締める圧が弱すぎると、うまく血流制限が出来ずに効果がない意味のないものになってしまいます。
特に脚は脂肪や筋肉が多いため、静脈まで締めるのが難しく、ある程度の経験があっても適正にいかない場合があります。
そこでVRCでは、個人差や経験に左右されずに適正な圧設定で、
安全で効果の高い指導ができるように脈動表示装置(適正な圧力をランプの点灯で表示する装置)を開発しました。
この脈動表示装置は、いわば、血流制限トレーニングの【安全装置】のようなもので、
強すぎず弱すぎずの最適な圧力を示してくれる特許取得済みの装置です。
これを使えば、締める圧力が強すぎたり弱すぎたりするとランプの反応ででるため、
VRCを始めたばかりのトレーナーや治療家の方でも簡単に適正圧を設定することができます。
何故、そのようなことが出来るかというと、静脈は比較的浅いところにあり、静脈を締めていくとその先の動脈に到達します。
動脈は血液を送り込む血管なので、心臓の鼓動に合わせて、ドクン ドクン と拍動します。
その拍動のある一定の強さをカフ(VRCで血流制限に使う帯)のセンサーで感知するとランプがついて知らせる仕組みになっています。
その拍動の強さが強い値のところであれば、動脈はまだ制限されずにちゃんと脈打っている状態になります。
強く締めすぎると、動脈も締めてしまい、その拍動も抑えられてしまいます。
なので、その強い拍動のところで適正になるよう、作られています。
これを装置なしで行う場合は、受けているお客さんに問診して(ドクドクしてますか?など)判断します。
しかし、初めて受ける方などは緊張もしていますし、
あまり脈の拍動を意識したことなどないのが普通なので、よく分からずに答えている可能性もあります。
確実に安全に効果的に行う場合は、脈動表示装置のような定量的に血流制限を計れるものが必要です。
また、適正値ではランプが点灯するので、指導者側も見てすぐに分かるのが特徴です。
難しい脚の適正値も脈動表示装置を使えば、短時間で計ることができます。
また、効果も適正値で締めることで、かなり変わってきます。
VRCの特徴としてパンプアップ(筋肉がトレーニングでパンパンに膨れる)がかなり早いということがあります。
これはちゃんと最適な圧力で締めているために、血液が貯まり、乳酸を逃さないという証拠になります。
血流制限トレーニングは乳酸をいかに貯めるかが、効果を左右します。
VRCを体験すると気に入って頂けるのは、圧力の設定の正確さと、この効果の体感の強さがあります。
少しでも興味がありましたら、体験できますので、お気軽にご連絡ください。